糖鎖とは、まさに字の如く、自然界の中の単糖が鎖状に結合したものです。その結合にも一定の法則があって、結合の仕方で、色々な体の中の生命現象が営まれていることが分かってきました。
この糖の鎖が特定のたんぱく質、或は脂質に結合することによって、きわめて複雑な生命現象を全身に伝えることができる情報伝達システムが出来上がるのであります。
このように糖鎖は、我々が健康で正常な生命機能を継続して発揮するために無くてはならないものであることが、ごく最近の研究で明らかになってきました。
体の中の一つ一つの細胞の表面には、全身からのさまざまな情報を受信、発信する為に必要な受容体が、夫々、約数万個存在しているといわれています。
その受容体の先端には、適切な組み合わせの正常な糖鎖結合の存在することが必要なのです。 |
また、人体の生命現象はすべて細胞内外の多数の酵素反応によるものでありますが、これらの酵素にも糖鎖が結合することで、はじめて酵素活性が発揮されるものが多いのです。
また、一部のホルモンや、外敵の防御、及び体内に発生した異常細胞の排除に必須の免疫情報を伝達する一部のサイトカインにも必要であります。
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この糖鎖が何らかの原因で減少または破壊された場合、或は糖鎖構造が異常になると、その結果として正常な細胞機能、組織機能、臓器機能が行われなくなり、多くの生活習慣病や難病の発生の原因となることがわかってきました。
糖鎖は自然界の中では複合糖質に含まれており、1960年代から研究されていました。
しかし、糖質の分析技術は非常に難しく、糖鎖がこのような重要な働きをしていることは1990年頃までは明らかではありませんでした。
わが国でも、糖鎖に関する基礎的な研究は世界的にも進んでおり、現在知られている糖鎖遺伝子の半数以上は日本の科学者の発見によるものであります。
人体が先祖から伝えられてきた自然治癒力そのものが糖鎖によって順調にコントロールされていると考えられます。
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このような生命の存続にとってきわめて重要な働きをしている糖鎖を構成する糖は、すべて、植物が合成した自然の単糖によって構成されています。
それらの単糖は、現在、わかっているところでは、グルコース、ガラクトース、マンノース、キシロース、フコース、N-acetyl-グルコサミン、N-a-ガラクトサミン、N-a−ノイラミンの8種類であることが明らかになっております。
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人体が先祖から伝えられてきた自然治癒力そのものが糖鎖によって順調にコントロールされていると考えられます。
この8種類の単糖が必要な場所で必要な配列と構造に糖鎖遺伝子と糖転移酵素の働きで作り上げられてゆき、その場での必要な、すべての情報を十分に伝達しているからこそ、我々は常に恒常性維持機能を発揮することができます。
また、治癒系を高めて疲労を回復したり、外敵に対して攻撃を行い、抗体を作り侵入者を抹殺し或は、体内に発生した異常細胞をいち早く見つけて抹殺することができるというすばらしい治癒機能を発揮することができるのであります。
また、毎日食べた食材が体内に入り、それぞれ必要な場所で利用されること、体内で異常な部分が発生すると、いち早く異常を見つけて修復機能が働き始めること等々の目に見えない健康維持のための細やかな機能が休むことなく営まれているのです。
これらの8種類の必須の単糖類は、今迄は一般的な食材及び四季折々の食べ物から摂取することができ、それを我々の体が、その時々の環境に対応しうる適切な糖鎖を形成することによって健康を維持することができたわけであります。
また、食材から摂取しにくいものは、体内で多くの酵素反応によって合成することができる道筋も用意されております。
しかし、現代の食材の中の栄養価の低下や、環境の汚染、化学薬品の異常な増加等々により、これらの必須の糖鎖合成に必要な単糖類の食材中からの消失、体内合成に必要な酵素の構成要素であるビタミン、ミネラルの深刻な欠乏、酵素反応に必要なエネルギー産生不足等々の原因により、恒常性維持機能の欠陥、治癒機能の低下によって数多くの治癒不可能な疾患が起こってきているというのが現状であると考えられます。
この様に考えて来ますと、糖鎖が正常に構成されることが、我々の健康維持と病気の予防に如何に大切な事であるかということが分ると思います。
しかし、糖鎖が充分に作られても、細胞が充分に機能するために必要なそのほかの栄養素がなければ、細胞の機能は発揮されませんし、結果として、全身に機能が伝達しないので、健康の維持、及び、病気の治療もできないことになります。即ち、糖鎖だけでは何もできないのです。しかし、糖鎖がなければ効果が出ないのです。
現在、日本に於も、大手企業によって糖鎖を含む臨床用の薬剤の開発が水面下で行われています。その内に或る特定疾患に対する薬品としての糖鎖製品がわが国でもお目見えすることでしょう。
しかし、本来、糖鎖はわれわれが自然に食材から、その材料である単糖類を摂取して、体内で糖鎖遺伝子によって必要な糖鎖が合成され、適材適所において利用されるということが、最も自然であり好ましい状態と考えます。
糖鎖と疾患との関係もごく最近になって少しずつ明らかになってきておりますが、まだまだ、臨床面での糖鎖の詳細な研究はほとんど明らかにはなっておりません。
しかし、その中でアメリカでは既に、専門の医師による臨牀医学的評価が科学的に行われており、医学症例報告として学術的に発表されており、そのような臨床において使用できるすばらしい糖鎖栄養素が作られ、数多くの国において特許をとっており、今や、世界中で臨床に使用されております。 |