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人類がこの地球上で何百万年という長い年月をかけて創り上げた能力、即ち、微生物と闘ってそれに勝つ能力、或は外的環境や内部の変化に対して自己修復や内部調節を行う機能を獲得してきた能力、自然治癒力とか恒常性維持機能といわれる自然からの贈り物であり、「種の保存」の機能そのもの、
即ち、「治癒系」の機能を徹底的に強化する事を治療の根幹としています。 どんな疾患も発症の第一歩は此らの治癒系の機能の低下によって起こって来ると考えられるからです。
人類が本来持っている治癒系の機能を充分に利用する治療法は、身体の中で異常をきたしている部分のみを薬物で正常化しようとする治療や患者さんの苦痛のみを軽減する対症的な治療に比べて最も自然に近い治療法であり、治癒への可能性を高める治療法です。
言い換えれば、我々が生まれながらに持っている治癒系の機能は、これらの複雑な治癒系を構成する多くの異なる機能を持った細胞によって構成されているのであります。治癒系を構成する各細胞に必要な材料が十分に揃わなければ、治癒系は機能低下を起こし、病気が起こるということになります。
では、その必要な栄養素はどこから入ってくるのか? 我々の体は、生まれたときから現在まで、いろいろな病気に罹りながらも、多くの方が、現在、健康に生きてこられているはずです。風邪を引いても、何とか治り、また、普通に仕事に励むことが出来ます。傷をしても日にちがたてば治ります。
このように治癒系の機能は、それぞれの体の異常を見つけ、その部位を修復する担当の細胞が十分に機能していれば、必ず正常に戻ることが出来ます。担当細胞が機能するのも、すべて、毎日の食べ物から摂取したものの中に含まれている多くの栄養素があるからです。何千何万と言う栄養素によって今の肉体も精神も作られていることを忘れないでください。あなたの体が元気なのも、或は病気ばかりしている方も、すべてはあなたが毎日今まで食べてきたものによってのみ、作られています。体に良いものを食べれば強い体に、好きなものばかりで偏っていると弱い体になることは当然考えられることではないでしょうか。
治癒系が弱いながらも機能しているときには、治癒に必要な栄養素が入ってくれば、体はすぐさまその栄養素によって修復を行うように動き出します。細胞がまず、元気になって、その状態が持続すると、体は自然に異常な部分を認識して、そこを正常にしようとします。これが本当の治癒です。
反対に、現代の西洋医学の治療法は、薬物、手術、放射線療法という様に、これら全てが異物であり、生体への侵襲であり、細胞の障害であるという、我々の治癒系の力をよりいっそう低下させるものであります
それでも現代医学的治療法によって患者さんが治癒へと向かってゆかれる場合は、これらの治療法が行われても、尚且つ、治癒系の機能が残っていて、その残った治癒系の機能によって、少しずつ治癒へと向かわれたということであります。
患者様の苦痛を軽減する対症的療法を行っている間に、治癒系が働いて病気が治っていることを誰も理解してはおりません。
本来が、種の保存を成し遂げるほどに強力な治癒系が、この様な数多くの治らない疾患群を引き起こすまでになった高度な障害は、永年の食からストレスに及ぶ多くの生活習慣の異常から発生して来ている事は、既にアメリカにおいて1977年の有名なマクガバンレポ−トによっても明らかにされております。
治癒系の機能低下が多くの複合障害によって引き起こされている以上、この治癒系を回復させる為には、単に一つや二つの成分や方法で正常化出来る様な簡単な物でない事は明らかであります。
我々が本来持って生まれた治癒系には、非常に多くの機能が複雑に入り組んでおり、個々の患者さん毎に、その障害の中身が異なることは当然の事であります。
実際に患者さんの状況をお聞きしますと非常に個人差があります。
患者さん毎に科学的に正しい状態の把握と理論付けに基づいて多くの異なる治療方法を体系的に組み合わせて行く必要があります。
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